第十一号議案:近代戦争において、なぜ敵将の首を取らないのか?

この疑問を持ったのは、以前フォークランド紛争についてのドキュメンタリーを見たときである。
「THE FALKLANDS WAR. THE UNTOLD STORY」 
邦題:「栄光の代償 兵士の語るフォークランド戦争」、ヨークシャー・テレビジョン 1987
このドキュメンタリーでは、現場に居合わせた兵士たちの悲惨な経験を、アルゼンチン、イギリス両軍側からインタビューしていた。


それと、この前テレビでやってた韓流映画「シルミド」。
あの当時、金日成が討ち取られていたら現代はどうなっていたんだろうね。


そこでまた私は考えた。


戦争って、敵軍の大将の首を取れば終わりじゃなかったっけ?
歴史や戦史に関して全く疎い私であるが、例えば桶狭間今川義元を討ち取る、関が原で石田三成を捕らえる。
これで戦は終了、天下泰平でチャンチャン。
これが本来の戦争の姿じゃあないの?


これを、チマチマと、現場の下級兵士達に戦闘させ続け、いつまで経っても終わりはしないし終わっても火種は残ったまま。
要は戦争をしたい、と思っている人間を除去すれば戦争は終わるわけで、意思を持たない人間同士が戦ってもいつまで経っても終わらない。


フォークランドのときは、サッチャーが向かわせるべきはフォークランドではなく、ブエノスアイレスであり、討ち取るべきは当時の敵将:ガルチェリ大統領とその側近、議会ではないのか?しかも相手は軍政下だったんだし。


いや、私が言いたいのは、近代において国家間の戦争の作法と言うものがあるのか、それとも戦争を不必要に長引かせたいと思っている人たちが居るのか、一体この要領の悪さはどこから来るのだろうか?


湾岸戦争においても、イラク戦争においても、フセイン大統領の除去で良いと思うんだけど。
(別に交戦状態とせずに暗殺でも。)


国際法上、国に戦争する権利はあっても、相手国の政権を転覆させる行為は許されないのかな?
そうなったら、軍人(うちだと特別職国家公務員)やってらんないね。
その辺、教えてください。


近代の国家間戦争において、なぜ敵将の首を取らないのでしょうか?http://d.hatena.ne.jp/hikidasi/20050609歴史、戦史、国際法にお詳しい方、よろしくお願いいたします。